徹底解説!アニュアルカレンダーとパーペチュアルカレンダーの違い

高級腕時計にはカレンダーを搭載したモデルが数多く存在しますが、そのカレンダーには”いくつかの種類”があることをあなたはご存知でしょうか。ほとんどのカレンダーは1日~31日を順に表示する設計の日付表示機能となっていますが、一部のモデルにはアニュアルカレンダー・パーペチュアルカレンダーと呼ばれる上位機能が存在します。この2つのカレンダーは1流ブランドにしか作り出すことのできない複雑機構であり、時計ファンの永遠の憧れです。今回は機械式時計の複雑機構「アニュアルカレンダー」と「パーペチュアルカレンダー」がどんなモノなのかを説明すると同時に、その違いについても解説していきたいと思います。  一般的な時計に使われている日付表示機能は「1日~31日」を順に表示する設計です。この機能は針が2周すると日付が1日進む設定となっており、31日まで進んだ後はまた1日に戻ります。そのため、31日が存在しない2/4/6/9/11月の場合は月末に自身で修正を加える必要があります。このカレンダー修正を機械式時計の楽しみと捉える人もいますが、逆に煩わしいと思う人も中には存在します。そこで作られたのが「アニュアルカレンダー」搭載モデルです。アニュアルカレンダーは通常の日付表示機能の上位版ともいえる機能。アニュアルカレンダーは1年間の日付を自動的に修正して表示する機能であり、月の大小を判別して日付を先送りする精巧なメカニズムが年間の修正作業をすべて行ってくれます。2月の末日は判別しない為、「アニュアル」という言葉が「年1回」を意味するように、「3月1日」の1回のみ日付を手動で変更する必要があります。 ランゲ&ゾーネ サクソニア 330.032 / パテックフィリップ ムーンフェイズ 5146G-001 年1回の修正で済むアニュアルカレンダーに対し、パーペチュアルカレンダーとは月による日数の違いや、4年に1度の閏年の調整などを自動的に行うカレンダー機能です。この機能は永久カレンダーとも呼ばれ、丸1世紀にも渡り手作業での更新の必要性がなくなりました。また、このパーペチュアルカレンダーは世界三大複雑機構の1つに数えられる超複雑機構であり、1795年に天才時計師ブレゲスーパーコピーがその基本を発明したとされています。そのため、歴史としてはアニュアルカレンダーよりもパーペチュアルカレンダーの方が古いです。※アニュアルカレンダーは2000年前後に開発された比較的新しい機構。パーペチュアルカレンダーの特徴は紀元前46年にユリウス・カエサルが制定した「ユリウス暦」に完全適合していることです。ユリウス暦とは1年を365日と制定し、4年に1度、2月の日数を1日増やすシステムを採用した暦のことをさします。この暦は16世紀に現代の暦である「グレゴリオ暦」が採用されるまで続きました。ユリウス暦は1年を365日に制定したものですが、この365日という数字は厳密は間違っています。地球が太陽を1周する期間を1年と定めた太陽暦(ユリウス暦・グレゴリオ暦どちらも)では、1年間の日数は「365.2422日」となっており、1年間を365日で暦を回すと、実際の日数と年間0.2422日の誤差がでます。そして、この誤差を解消するためにに設けられたのが閏年です。分かりやすく少し掘り下げてみましょう。ユリウス暦では1年を365日と定めているため”0.2422日”が余ります。ただ、この日数に4をかけると0.9688日となり、約1日に限りなく近づきます。つまり4年に1度1日増やせば、小数点分のズレが概ね解消されるのです。結果的にその1日はもともと日数が少なかった2月に制定され、現在の閏年が誕生しました。時計の話に戻ります。パーペチュアルカレンダーはこのユリウス暦にピッタリ合うように設計が成されており、「閏年」を自動で調整してくれます。そのため、時計ユーザーが手動で日付調整する必要性がありません。これがパーペチュアルカレンダーの機能です。ただ、よく考えるとユリウス暦では毎年0.0078日分(4年で0.032日)のズレが生じている問題があります。いくら閏年で帳尻を合わせても、限りなく僅かに日数がズレていくのです。パーペチュアルカレンダーはユリウス暦に適合しているため、同じようにズレが発生します。この僅かなズレを解消するために制定されたのが次項で説明するグレゴリオ暦です。 現在の日本及び世界主要先進国で使われている暦は西暦1582年にローマ教皇グレゴリウス13世が制定した「グレゴリオ暦」です。グレゴリオ暦はユリウス暦をさらに細かくしたもので、閏年の扱いに新しいルールを導入したことを特徴とします。そして、その特徴とは、4年ごとに閏年を設けるシステムはそのままに、新たに西暦の年数が100で割り切れるが、400では割り切れない年は閏年ではなく平年と定めたことにあります。  西暦2000年以降の閏年は2000,2004,2008,2012,2016…と続いています。これらの数字に共通するのは4で割り切れているということです。これはユリウス暦でもグレゴリオ暦でも共通のルールでした。ですが、問題は西暦2100年。4年で割り切れる年を閏年とするルールで進むと、2088,2092,2096..と進みますが、この次の閏年は2104年です。2100年はどこいったと思いますが、この年はグレゴリオ暦の新ルール「暦の年数が100で割り切れるが、400では割り切れない年は閏年ではなく平年」というルールが適合されたことにより、閏年ではなくなっています。ちなみに2000年は400で割り切れていたため”閏年”でした。 これを踏まえると、現代に生きている私たちがパーペチュアルカレンダーを扱った場合、西暦2100年に「1日分」のズレを修正する必要があります。大半の人は生きている間に修正することはないかもしれません。また、2100年の次の修正年は2200年、2300年と100年刻みで修正が必要です。ただ、2400年は400で割り切れるため、閏年となり修正の必要はありません。 アニュアルカレンダー・パーペチュアルカレンダーを開発するブランドは世界でも有数の1流ブランドばかり。特に時計界の頂点に君臨するパテックフィリップが作り出すカレンダー搭載モデルは時計愛好家から絶大な支持を受けています。中にはクロノグラフやムーンフェイズといったカレンダー以外の複雑機構と同時に組み込んだモデルも存在しており、その技術力の高さと美しさには驚かされるばかりです。  パテックフィリップ アニュアルカレンダー ムーンフェイズ 5146P-001プラチナケースに自動巻き“Cal.315S”を搭載したアニュアルカレンダームーンフェイズです。搭載している年次カレンダーは毎年3月1日に日付修正をするだけで、あとは日付を修正する必要がありません。パワーリザーブ表示と超高精度なムーンフェイズ表示を加えて進化し、パテック・フィリップのフラッグシップモデルのひとつとなりました。  パテックフィリップ ノーチラス アニュアルカレンダー 5726/1A-001多くの人気ウォッチのデザインを手がけてきたジェラルド・ジェンタ氏が担当し、パテックフィリップの中でも人気の高い「ノーチラス」。2010年に発売されたRef.5726は搭載した初のアニュアルカレンダーモデルとして話題になりました。ケースバックからは、自社で定めた独自の品質基準・パテックフィリップ・シール(PPシール)の紋章をご覧いただけます。  ランゲ&ゾーネ サクソニア アニュアルカレンダー 330.026E自動巻きムーブメント「SAX-0-MAT」にビッグデイト、ムーンフェイズ、月・曜日表示を組み込んで新たに開発されたアニュアルカレンダー搭載モデルです。46時間にも及ぶパワーリザーブと3/4スケールローターを搭載し、ケースバックからは熟練した職人による芸術的な彫刻を施したムーブメントをご覧頂けます。時計であると同時に、カレンダーでもあり、芸術品でもある1本です。  パテックフィリップ パーペチュアルカレンダー 5140R-001超複雑機構であるパーペチュアルカレンダーを搭載しながらも圧倒的な薄さを誇る5140R-001。このモデルは極薄型ムーブメント Cal.240Q を搭載することで、厚みを抑え装着感を向上させています。シースルーバックからはマイクロローターを搭載した美しいムーブメントをご覧頂けます。また、ワインダー機能が付いた内箱や世界各国のACアダプターが付いており、付属品にも拘りが感じられる逸品です。  パテックフィリップ パーペチュアルカレンダー 5140P-013インデックスにセットされたダイヤモンドがブラックダイアルとのコントラストによって力強く煌めくゴージャスな逸品。ケースにはプラチナが使われており、最高級の美しさを放ちます。ちなみに価格も1000万円越えと最高クラスです。  ブレゲスーパーコピー パーペチュアルカレンダー クロノグラフ 5617BR/1E/9VRブレゲスーパーコピーの美と技の結晶パーペチュアルカレンダークロノグラフ。永久カレンダーに加え月齢表示を文字盤に配置したコンプリケーションウォッチです。ブルースティールの針、ケースサイドのコインエッジ、職人が1本1本手作業で彫り込んだギョーシェなど、ブレゲスーパーコピー独特の意匠が詰まった逸品です。  IWC ポルトギーゼ パーペチュアルカレンダー IW502213IWCが放つ究極のパーペチュアルカレンダー搭載モデルがコチラ。永久カレンダー・ムーンフェイズ機能に加え、7日間パワーリザーブ誇るハイスペックモデルです。エレガントな雰囲気と、高級感溢れるローズゴールドケースは相性抜群!背面は限界まで視界を広げたシースルーバックとなっており、ムーブメントの美しさを堪能することができます。 以上がアニュアルカレンダーとパーペチュアルカレンダーの違いです。日常的にはどちらも日付を修正する必要性はほとんどなく、カレンダー機能としては非常に優秀です。ただ、パーペチュアルカレンダーはアニュアルカレンダーに比べ機構が複雑になるため所有欲を満たしてくれますが、その分価格も高くなります。どちらを選ぶにせよ、時計ファンとして是非一度は手にしたい時計であることは間違いありません。