【10日間限定】緊急決定! 蜷川実花の個展が原美術館にて開催

©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

2016年5月12日、惜しまれながら亡くなった演出家、蜷川幸雄さん。ちょうど一年後にあたる同じ季節に、5月10日(水)から19日(金)という10日間限定で、娘である写真家、蜷川実花さんの個展『蜷川実花 うつくしい日々』が行われます。 父との死に向き合うように撮影された写真60点で構成された展覧会。何気ない日常の風景ながら、思わず歩みを留めてしまう輝きを秘めた作品ばかりが迎えてくれます。本当に大切な人や自身の死と向き合うときの感受性でしか見えない景色だからこそ、かけがえのない光を放っているのです。 体のどこかにつねに不安や悲しみを宿しながらも、ふと見上げた空の青さに、芽吹く若葉に、風の薫りに、キラキラとした生を見る……。そんな感受性で捉えられた風景に心惹かれます。

©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

「逝く人の目で撮った写真」と蜷川さんは表現。一点一点に、この美しい世界と別れゆく父の視線と、それを受け継ぐ娘の視線が重なります。命は止まったように思えても、娘からまた孫へと繋がれる絆を感じるのです。蜷川さんは、こうも語ります。「どうしてこんな写真が撮れたのかわからない」。それほどに、これまでの作風とは一線を画している作品は、蜷川ファンならずとも一見の価値ありです。

©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

また、原美術館という、もともと個人宅であった場所だからこそ、人の生死や喜び、悲しみを伝える展覧会が、より心に訴えかけてくるようにも思えます。床のきしむ音をBGMに、窓から差し込む穏やかで温かな自然光に見守られながら60点の物語を観終えたあとには、美術館の外に広がる風景が訪れる前とは違って見えてくるはずです。できれば、家族や恋人、友人など大切な人と一緒に見てほしい写真展です。 スケジュール上、わずか10日間という限られた展示。初日の10日と17日の水曜日は、20:00まで開館しているので、仕事帰りでも間に合います。心で見る写真に癒される時間を過ごしに、ぜひお出かけください。 蜷川実花 うつくしい日々 日時:2017年5月10日(水)〜19日(金)11:00〜17:00(水曜日は〜20:00) 場所:原美術館(東京都品川区北品川4-7-25) 入場料:一般1,100円、高校生・大学生700円、小学生・中学生500円(原美術館メンバーは無料、学期中の土曜日は小中高生の入館無料、20名以上の団体は1人100円引き) 問い合わせ先:原美術館 03-3445-0651 ※会期中無休 ※入館は閉館の30分前まで